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肥料とは?初心者でもわかる肥料の役割・種類・成分をわかりやすく解説

肥料とは 栽培方法

野菜や植物を元気に育てるためには、土の中に栄養が必要です。
その栄養を補うために使うものを「肥料」と呼びます。

農林水産省の肥料法では、肥料は次のように定義されています。

  1. 植物の栄養に供すること又は植物の栽培に資するため土壌に化学変化をもたらすことを目的として土壌に施される物
  2. 植物の栄養に供することを目的として植物に施されるもの

要するに、土壌に施される物植物に直接施される物(葉面散布など)のことを肥料と呼んでいます。一方、もともと土壌中に含まれている肥料養分は、天然供給養分と呼ばれています。

なぜ肥料は必要なのか

植物は成長するために多くの栄養を必要とします。
しかし、現代の農業では

  • 収穫量を増やす
  • 品質を高める
  • 安定して収穫する

といったことが求められます。

そのため、土壌にもともと含まれている養分だけでは必要な栄養が不足してしまうことが多いのです。そこで、不足する養分を補うために肥料を使用します。

つまり肥料とは、植物の成長に必要な栄養を補う役割を持っています。

肥料の成分

植物の成長に必要な要素は大きく3つに分類されます。

  • 多量要素:比較的大量に必要な成分
  • 肥料の3要素:多量要素の中でも特に必要な量が多い成分。
  • 微量要素:必要量が、微量な成分

肥料の3要素

  • 窒素(N)
    茎・葉の成長を促す。過剰に与えると、軟弱に育ってしまうので注意。通称「葉肥」
  • リン酸(P)
    花や実のつきをよくする。日本はリン酸欠乏の土壌が多いので、しっかり与えることが重要。通称「実肥」「花肥」
  • カリ(K)
    根の発育を促進。病気などの抵抗力を高める。通称「根肥」

※「葉肥」「実肥」「花肥」「根肥」と記載しましたが、肥料の効果が特に表れ野菜部分という意味でこのように呼ばれています。例えば、カリは「根肥」と呼ばれていますが、根っこ以外にも花と実の成長を促進させる効果もあります。
それぞれをバランスよく供給することが重要です。

多量要素

窒素・リン酸・カリに加えて、カルシウム・マグネシウム・硫黄の3つの要素を含み、多量要素と呼ばれています。それぞれの役割は次のようになります。

  • カルシウム(Ca)
    根の伸長を促し、組織細胞を強くする。 
    カリウムが過剰な土壌では、カルシウムの吸収が抑えられやすくなるので注意
  • マグネシウム(Mg)
    植物の光合成に必要な葉緑素を構成する成分。リン酸の吸収を助ける
  • 硫黄(S)
    タンパク質の形成に必須な成分。不足すると野菜が軟弱になり、病気にもなりやすくなる

微量要素

微量要素は供給量が少ないため、土壌中の天然ミネラルから供給されることが多いです。
そのため、微量要素が溶解しやすくなり過剰化したり、植物が吸収しにくい形になり不足するのは主に土壌の酸性度(Ph)と関係が大きいです。

  • 鉄(Fe)
    葉緑素の合成に関与
  • マンガン(Mn)
    葉緑素やビタミンの合成に関与
  • 亜鉛(Zn)
    タンパク質や植物体内の酵素の合成に関与
  • 銅(Cu)
    酵素の構成成分として、光合成と呼吸作用に関与
  • 塩素(Cl)
    各種炭水化物の合成や光合成に関与
  • モリブデン(Mo)
    各種タンパク質の合成や根粒菌の生育に関与
  • ニッケル(Ni)
    植物体内における尿素の正常な代謝に関与
  • ホウ素(B)
    細胞壁を構成する成分で、根や新芽の成長に関与

ニッケルは2004年に微量要素に新たに認定され、最も新しく追加された要素です。今後も新たにつかされる要素がでれくるかもしれません。

肥料の種類

肥料は大きく分けて次の2種類があります。

  • 無機質肥料(化学肥料)
    化学的に合成されたもの
  • 有機質肥料
    有機物質(植物や動物由来)からつくられたもの

無機質肥料(化学肥料)

無機質肥料(化学肥料)はさらに2つに分類されます。

  • 単肥
    肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)のうち1種類しか含まないもの
  • 複合肥料
    肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)のうち2種類以上を含むもの

複合肥料のうち、1粒に肥料の3要素のうち2種類以上を含むものを化成肥料と呼びます。
化成肥料はさらに2つに分類されます。

  • 普通化成
    化成肥料の肥料成分の合計が30%未満のもの
  • 高度化成
    化成肥料の肥料成分の合計が30%以上のもの

化学肥料の使い方と選び方について詳しく解説した記事はこちら

有機質肥料

有機質肥料は肥料の3要素などの多量要素に加え、微量要素など総合的な養分を含んでいるのが特徴です。
微生物に分解される必要があるため、いわゆる微生物にエサを供給している形になります。そのため、土壌中の微生物の種類が増え、土づくりにも効果を発揮します。

主な有機質肥料は次のようなものがあります。

  • 発酵鶏糞
  • なたね油かす
  • 魚かす
  • 骨粉
  • 米ぬか

有機肥料の使い方と選び方について詳しく解説した記事はこちら

化学肥料と有機肥料の違い

無機質肥料(化学肥料)と有機質肥料はそれぞれ特徴があり、うまく使い分けることが大切です。

初めて野菜の栽培取り組む方は、肥料の3要素の各成分量が等しく含まれる8-8-8などの化成肥料が使いやすいかと思います。
肥料は種類がとても豊富なため、それぞれの特性を理解して試してみるのがいいです。

まとめ

肥料とは、植物の成長に必要な栄養を補うためのものです。
肥料の基本をまとめると次の通りです。

  • 植物には多くの栄養が必要
  • 肥料の三要素は「窒素・リン酸・カリ」
  • 肥料には化学肥料と有機肥料がある
  • それぞれ特徴があるため使い分けが重要

野菜づくりでは、肥料の理解が栽培成功の大きなポイントになります。
まずは基本を理解して、作物に合った肥料を選びましょう。

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