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キュウリの尻細り・尻太りの原因と対処法

キュウリ

キュウリを育てていると、実の先端やお尻の太さがそろわず、形がいびつになることがあります。

代表的なのが、以下の2つです。

  • 尻細り
    実の先端側が細くなり、全体として先細りになる状態
  • 尻太り(先太り)
    実の先端側だけがふくらみ、中間部や付け根側が細く見える状態

これらは病気とは限らず、株の勢い、水分、肥料、日照、温度などのバランスが崩れたときに出やすい生理障害です。
そのため、1本だけ形が悪い場合は大きな問題でないこともありますが、何本も続く場合は管理方法を見直した方がよいです。


まず確認したいポイント

キュウリの実の形が悪くなった場合、いきなり肥料や薬剤で対応するのではなく、次の点を先に確認すると原因を絞りやすくなります。

  • 細くなっているのが先端側か、中間部か
  • 曲がり果も一緒に増えていないか
  • 株全体の勢いが落ちていないか
  • 葉色が薄くなっていないか
  • 土が乾きすぎていないか、逆に湿りすぎていないか
  • 高温乾燥や日照不足の時期と重なっていないか

尻細りは、高温乾燥、成り疲れ、草勢低下、栄養状態の低下で起こりやすく、
尻太りは、同化養分の不足、日照不足、草勢低下などで起こりやすいとされています。

同化養分とは?

光合成などによって植物自らがつくりだした糖やデンプンなどの栄養源のこと


キュウリの尻細りが起こる主な原因

高温乾燥で株が弱っている

尻細り果は、高温乾燥が続いて株に負担がかかったときに発生しやすくなります。
高温乾燥が続き、たくさんの果実がなって樹に負担がかかり、草勢や栄養状態が低下したときに発生しやすくなります。

特に、

  • 真夏で乾きやすい
  • 雨が少ない
  • 株が大きくなって吸水量が増えている
  • 収穫が続いている

といった条件では発生しやすくなるため注意が必要です。

成り疲れ・草勢低下

キュウリは次々に実をつけるため、収穫が続くと株に負担がかかります。
草勢が落ちると、果実の先端まで十分に養分や水分が回らず、先細りしやすくなります。

養分不足

草勢が弱り、栄養状態が低下すると尻細り果が出やすくなります。

ただし、尻細りの原因は肥料不足だけではありません。
水不足や高温、成り疲れが重なっていることも多いため、肥料だけを増やせば必ず直るとは限りません。


キュウリの尻太りが起こる主な原因

日照不足で同化養分が足りない

尻太り果は、葉で作られる同化養分が不足したときに起こりやすいとされています。

曇天が続いたり、葉の状態が悪かったりすると、果実全体を均一に太らせるだけの養分が足りなくなり、先端側だけが目立って肥大しやすくなります。

草勢低下・なり疲れ

尻太りも、株の勢いが落ちたときに増えやすい症状です。
日照不足や高夜温によって樹勢が低下した時に発生が多くなります。

つまり、尻太りは「実だけの問題」ではなく、株全体が疲れているサインとして出ることがあります。


尻細り・尻太りが出たときの対策

水切れを防ぐ

尻細り対策では、まず水切れを防ぐことが大切です。
乾燥が続くと株が弱り、果実の先端まで十分に肥大しにくくなります。

乾燥しやすい時期は、

  • マルチや敷きわらで乾燥を抑える
  • 土の乾き方を見ながら水やりを行う

といった管理が大切です。

追肥で草勢を立て直す

草勢低下が見られる場合は、追肥で立て直します。
尻細果の回復には速効的に効果のある液肥のチューブかん水や土壌かん注も有効とされています。

ただし、肥料は多ければよいわけではありません。
株の勢い、水分状態、日照条件もあわせて見ながら調整することが大切です。

取り遅れを防ぐ

大きくなりすぎた果実を株に残すと、株への負担が大きくなり、次の果実の形も乱れやすくなります。
特に収穫盛期は、取り遅れによる成り疲れが草勢低下の原因になります。

農家の一言
農家の一言

きゅうりの成長は本当に早いので注意が必要です。

1日取り遅れただけでも、かなり成長しているので、取り残しがないようしっかり収穫することを気を付けた方が良いです。


原因を見分けるポイント

尻細りが多い

高温乾燥、成り疲れ、草勢低下、水不足、栄養状態の低下を疑います。

尻太りが多い

日照不足、同化養分不足、草勢低下を疑います。

曲がり果も一緒に増えている

株全体のバランスが崩れ、草勢が落ちている可能性があります。

夏の暑い時期に増えた

尻細りは高温乾燥の影響を受けやすいです。


よくある誤解

尻細りは肥料不足だけが原因ではない

尻細りは、乾燥、成り疲れ、草勢低下、栄養状態の低下が重なって起こることがあります。
そのため、肥料だけ増やせば直るとは限りません。

尻太りは1つの原因で決まるわけではない

尻太りは、日照不足、同化養分不足、草勢低下などが関係します。
症状だけで1つの原因に決めつけないことが大切です。

形が悪い実は食べられないわけではない

尻細りや尻太りは、整理障害であって見た目上の問題だけです。

そのため、腐敗や病斑がなければ、病気ではないため食べるうえでは問題ありません。


まとめ

キュウリの尻細り・尻太りは、実の形が乱れる代表的な生理障害です。

  • 尻細りは、高温乾燥、成り疲れ、草勢低下、水不足、栄養状態の低下で起こりやすい
  • 尻太りは、同化養分の不足、日照不足、草勢低下で起こりやすい
  • どちらも、株全体の勢いが落ちているサインとして出ることがある
  • 水や肥料の管理、収穫のタイミング、日照の見直しが大切

実の形だけを見て原因を決めつけるのではなく、葉の色、つるの伸び、土の乾き方、栽培時期までまとめて見ることで、原因を判断しやすくなります。

キュウリが曲がる、キュウリの葉が黄色くなるなどの原因についても解説しています。

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